『英語の一般動詞とは何か?』について、分かりやすく解説していきます。
英語の動詞は"一般動詞"と"be動詞"の、大きく分けて2種類に分かれますが
それぞれの違い(使い分け)について知りたいと、ご相談をいただきます。
中学で習う基礎的な内容ですが、今回は「一般動詞とbe動詞の違い」から
それぞれの"過去形・現在進行形・否定文・疑問文のつくり方"まで紹介。
- 現在形を⇒"過去形・現在進行形にする方法
- 肯定文を⇒"否定文・疑問文"にする方法
の解説と合わせて、ブログ管理人が作成した練習問題も用意してます。
最後にきちんと理解できているか、復習用に解いてみてください。
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(分かりやすく簡単に)英語の一般動詞とは?
一般動詞について理解したところで、be動詞との使い分けを見ていきます。
(一般動詞は)述語の位置
そもそも一般動詞(=general verbs)は、be動詞以外の「動作や状態を表す」品詞のこと。
日本語で文章を書く時は"主語を省略"しても、意味がつながるケースはありますが
英語の場合は、基本的にどんな文章でも「主語(S)の直後に、述語(V)」が置かれます。
主語(S)は"誰が~する"の「誰が」の部分で、動作をする主体者(人・物)を表します。
そして述語(V)が"誰が~する"の「~する」の部分で、動作の内容(何をするか)を表します。
(例文)一般動詞の肯定文
I study English.
「私(S)は英語を勉強する(V)」
I go to school.
「私(S)は学校に行く(V)」
She knows Tom.
「彼女(S)はトムを知っている(V)」
He loves you.
「彼(S)はあなたを愛しているわ(V)」
例として一番簡単な文章である、一般動詞の肯定文(現在形)を例として紹介します。
全ての文章で「主語(S)の後は、述語(V)が来る」という形になっていますよね。
そして一般動詞は"現在形"なので、現在の行動(や普段の習慣)を表す訳になります。
これが「否定文・疑問文」や「過去形・現在進行形」に変化すると、一般動詞の形が変化します。
(使い分け)一般動詞とbe動詞の違いについて
それでは、ご質問が多い「一般動詞とbe動詞の違い」について詳しく紹介します。
be動詞の見分け方はとても簡単なので、一般動詞ときちんと区別しておきましょう。
「am・is・are・was・were」の5種類のみ
そもそもですが、英語の動詞は「一般動詞」と「be動詞」の2種類しか存在しません。
この2つの動詞の見分け方は、実はとても簡単で「主語(S)の後の述語(V)」が
"(現在形だと)am・is・are、もしくは(過去形だと)was・were"が使われていれば
間違いなく"be動詞"、この5種類以外の動詞が使われていれば全て"一般動詞"です。
He(S)is(V) a teacher.
(動詞はis)⇒be動詞
I(S)am(V)happy.
(動詞はam)⇒be動詞
We(S)are(V)strong.
(動詞はare)⇒be動詞
He(S)teaches(V)English.
(動詞はteach)⇒一般動詞
I(S)like(V)singing.
(動詞はlike)⇒一般動詞
一般動詞については他にも無数に種類が存在するので、5種類あるbe動詞を覚えて
"これ以外の動詞は、全て一般動詞だ"と覚えると、区別しやすいのでおすすめです。
(be動詞は)主語によって使い分ける
主語 | 現在形 | 過去形 |
I(私) | am | was |
You(あなた) | are | were |
He・She(彼・彼女) | is | was |
This・That・It(これ/あれ/それ) | is | was |
We(私たち) | are | were |
They(彼ら/彼女ら) | are | were |
なぜbe動詞は「現在形が3種類」と「過去形が2種類」の合計5種類もあるのでしょうか。
それは「主語(S)が誰なのか」によって、be動詞を使い分ける必要があるからです。
be動詞の過去形2種類については後ほど解説するので、まずは現在形3種類を見ていきます。
まず主語が"I"の場合は説明した通り「am」のみ、主語が"You"の場合は「are」のみ。
"He・She・Itのように"主語が、私(I)と話し手(You)以外の第三者の場合は「is」。
最後に、主語が"We・They"など複数人いる場合は「are」を使います。
be動詞は「主語(S)=補語(C)」
実はbe動詞は一般動詞とは違って、訳の仕方に特徴があるので一緒に覚えておきましょう。
She is Maiko.
「彼女はマイコです。」
He is a teacher.
「彼は先生です。」
My name is Ken.
「私の名前はケンです。」
be動詞を使った文章は「be動詞の前後がイコールの関係」になるという特徴があります。
ですので、be動詞の文章は「~(主語)は、~である。」と訳すケースが多いんですね。
他にも"This is a pen."も同じで「This(これ)=a pen(ペン)」という関係が成立します。
もしくは(~にいる・~にある)のように、be動詞を「存在する」と訳するケースもあります。
(三人称単数現在形)一般動詞に"s"をつける!
ここまで「一般動詞・be動詞」の基本的な"型"について紹介してきました。
実は、一般動詞は「主語が誰なのか」や「いつ起きた出来事なのか」によって
動詞の形を変形(=語形変化)させる必要があるので、一緒に覚えておきましょう。
まず一つ目の語形変化が、"動詞の主語"が「三人称単数(現在形)」の時ですね。
ここで重要なポイントなのが「三人称とは、誰のことなのか?」という点です。
例えば日本語で会話をする時、当然ですが"自分"と"話している相手"がいますよね。
この時の自分(I)が一人称で、話している相手(You)が二人称になります。
そしてIとYouで会話してるときに「その場にいない"人"のこと」を話すとします。
(三単現は)"あの人"や"あれ"のこと
このように自分(I)と話し相手(You)以外の、第三者のことを三人称と呼びます。
すごく分かりやすく言うと「あの人ってさ~」や「あれってさ~」の
"あの人"や"あれ"に、該当する「人・物のこと」というわけですね。
例えば【I play tennis.】や【You play tennis.】のように、主語が
自分や話し相手であれば問題ないのですが、例えば【She plays tennis.】のように
主語が"三人称単数"の場合は、一般動詞の後に"S"をつける必要があります。
- She goes to school.
- He eats lunch.
- It rains today.
- She teaches English.
(単数なので)複数人には該当しない
三単現のSについて注意してほしいのが、Sがつくのが「三人称×単数×現在形」の時のみ。
三人称は先ほど紹介した通りで、自分(I)と話して(You)以外の第三者のこと。
- I play tennis.(一人称)
- You play tennis.(二人称)
- She plays tennis.(三人称⇒三単現のS)
そして"単数"というのは、簡単に言うと「(複数ではない)一人・一個」のことです。
- They play tennis.(複数)
- She plays tennis.(単数⇒三単現のS)
最後に三単現のSは「現在形のとき」のみ、使用されるので昔のことを話す過去形や
先のことを話す未来形の時は、Sをつける必要がないので注意してくださいね。
- She will play tennis.(未来形)
- She played tennis.(過去形)
- She plays tennis.(現在形⇒三単現のS)
(疑問文・否定文では)動詞の原形
"三人称"で"単数"で"現在形"の時のみ、一般動詞にSをつけるとお伝えしました。
【肯定文】She plays tennis.
「彼女は、テニスをします。」
これが、肯定文から「疑問文・否定文」にすると
【疑問文】Does she play tennis ?
「彼女は、テニスをしまか?」
【否定文】She doesn't play tennis.
「彼女は、テニスをしません。」
というように"does"が登場し、playsが動詞の原形(play)に変化します。
(一般動詞・be動詞を)現在形から"過去形"に
ここまでは、一般動詞・be動詞の「現在形」について紹介してきました。
ここからは「現在形」の英文を「過去形」に変形させていきましょう。
(動詞に)"ed"をくっつける
まず最初に、一般動詞を"現在形から過去形にする"方法について見ていきます。
一般動詞を過去形にする時に、一番多いパターンは「末尾に"-ed"をつける」です。
- I play tennis.【⇒I played tennis.】
- I listen to music.【⇒I listened to music.】
- I walk to school.【⇒I walked to school.】
例えば「walk(歩く)」であれば、過去形にすると「walked(歩いた)」になります。
ただし、一般動詞を過去形にする場合「①(-ed)以外の不規則な変化をするケース」と
「②現在形と過去形が、同じ形の(変化しない)ケース」があるので注意が必要です。
まず一つ目の「(-ed)以外の不規則な変化をするケース」ですが
- I eat lunch.【⇒I ate lunch.】
- I come here.【⇒I came here.】
- I buy this bag.【⇒I bought this bag.】
- I choose Risa.【⇒I chose Risa.】
のように不規則に変化するのですが、これは"特殊なケース"として一つ一つ覚えていきましょう。
次に二つ目の「現在形と過去形が変化しないケース」ですが、
- I read this book.【⇒I read this book.】
- I cut your hair.【⇒I cut your hair.】
のように「read(読む)」でも「read(読んだ)」でも、一般動詞の形は変化しません。
She reads this book.【⇒She read this book.(彼女はこの本を読んだ)】のように
過去形になると"三単現(現は現在形)"ではなくなるので、動詞は原形を使います。
(be動詞)was・wereの2種類
続いて、be動詞を"現在形から過去形にする"方法について解説します。
be動詞を過去形にするのは簡単で、単数なら「was」で複数なら「were」に変更するだけ。
【現在形】She is a teacher.
「彼女は先生です。」
【現在形】They are students.
「彼らは学生です。」
【現在形】It is sunny.
「晴れています。」
(I・He・She・Itなど)主語が"単数"なら、be動詞を「was」に変更
(They・We・Youなど)主語が"複数"なら、be動詞を「were」に変更すると
【過去形】She was a teacher.
「彼女は先生でした。」
【過去形】They were students.
「彼らは学生だった。」
【過去形】It was sunny.
「晴れていた。」
のようになります、be動詞については現在形で使う「am・is・are」と
過去形で使う「was・were」の5種類だけなので、確実に覚えましょう。
(一般動詞・be動詞を)肯定文から"否定文"に
続いて、一般動詞・be動詞の「肯定文」と「否定文」を比較していきましょう。
「主語は誰なのか」や「現在形か過去形か」で、それぞれ変化の仕方が違います。
(動詞の前に)don't・doesn't
そもそも「(主語)は、~する。」という表現が、肯定文なのに対して
否定語notを使って「(主語)は、~しない。」を表す文章が、否定文です。
I play tennis.【⇒I don't play tennis.】
私はテニスをします。【⇒私はテニスをしません。】
否定文を作るとき、一般動詞の前に"don't"もしくは"doesn't"を使うのですが
使い訳は簡単で、三人称単数現在形の時だけ「doesn't」に変化をします。
- She plays tennis.【⇒She doesn't play tennis.】
- He plays tennis.【⇒He doesn't play tennis.】
ちなみにですが「be動詞」の場合は、否定語notを"be動詞の後"につけます。
- I am a student.【⇒I am not a student.】
- She is a teacher.【⇒She is not a teacher.】
(過去形×否定文は)didn't
現在形の肯定文は「(主語)は、~する。」で、否定文は「(主語)は、~しない。」
ここからは否定文を過去形にして「(主語)は、~しなかった。」をつくります。
- I don't eat dinner.【⇒I did't eat dinner.】
- She doesn't know.【She didn't know.】
否定文を過去形する時は「do not」を「did not」に変更するだけでOKです。
これで「私は夕食を食べない」が「私は夕食を"食べなかった"」になります。
(一般動詞・be動詞を)肯定文から"疑問文"に
続いて、一般動詞を使って「"相手に尋ねる"疑問文」をつくっていきましょう。
疑問文も、否定文を作るときに出てきた「do・does・did」を使っていきます。
(文頭に)Do・Does を持ってくる
そもそも「(主語)は、~する。」が肯定文で「(主語)は、~しますか?」が疑問文。
疑問文を作るときの法則は「Do(Does)+主語+動詞の原形+?」です。
- You speak English.【⇒Do you speak English?】
- She speaks English.【⇒Does she speak English?】
"Do"と"Does"の使い分けは「do notとdoesn't」の使い分けと同じで、
主語が、三人称単数現在形の時のみ(Doではなく)Doesを先頭に置きます。
ちなみにですがbe動詞を使った肯定文を、疑問文にする方法は簡単で
- You are a student.【⇒Are you a student?】
- He is a teacher.【⇒Is he a teacher?】
のように「be動詞を文頭に持っていく」だけで、疑問文が完成します。
「(主語)は、~です。」から「(主語)は、~ですか?」になります。
(過去形×疑問文)Did you~
「do not・does not」を使った否定文を、過去形にする時は"do・does"を
"did"にしたのと同じで、疑問文「Do ~? Does ~?」場合も過去形にする時"did"を使います。
- Do you eat breakfast?【⇒Did you eat breakfast?】
- Does she eat breakfast?【⇒Did she eat breakfast?】
(一般動詞・be動詞を)現在形から"現在進行形"に
少し補足で「(主語)は、~する。」という一般動詞の現在形を、現在進行形にしてみます。
一般動詞の現在形は「(主語)は、~している。」というように、リアルタイムで今その動作をしていることを表します。
(ingをくっつける)現在進行形
【現在形】I run in the park.
【現在進行形】I am running in the park.
【現在形】She reads this book.
【現在進行形】She is reading this book.
一般動詞を現在形から現在進行形の形に変更すると「(現在形)よく"主語"は、~する。」が
「(現在進行形)"主語"は今、~している。」という、今現在動作が進行している訳になります。
一般動詞を現在進行形にする時は「(read+ingで)reading」のような、一般的な変化の仕方以外に
「(use+ingで)using」や「(swim+ingで)swimming」など、特殊な変化の仕方もあります。
(一般動詞・be動詞を)命令形を作ってみる!
一般動詞を使うと「~しなさい。」という"命令文"を、作ることが出来るので見ていきます。
Study hard.
「一所懸命勉強しなさい。」
Open the door.
「ドアを開けなさい。」
Sit down.
「座りなさい。」
(一般動詞の)原形を文頭に置く
命令文のつくり方はとても簡単で、"一般動詞の原形を文頭に置く"だけで完成します。
ちなみにですが一般動詞を文頭に置くと「~しなさい。」という文章になりますが
その前に"否定語Don't"をつければ「~しないでください」という文章が出来ます。
Don't sit down here.
「ここに座らないで。」
Don't open the door.
「ドアを開けないで。」
Don't run around.
「走り回らないで。」
これは一般動詞だけでなく、be動詞も同様で"be動詞の原形を文頭に置く"と
Don't be afraid.
「恐がらないで。」
Be a good boy.
「いい子にしてなさい。」
のように「~(という状態で)いなさい。」という訳の命令文の完成です。
(中学1年から習う)重要な一般動詞の一覧表
一般動詞には大きく分けて「動作を表す一般動詞」と「状態を表す一般動詞」があります。
数で言えば(stand・walk・read・goなど)動作を表す一般動詞の方が、圧倒的に多く
動作を表す一般動詞については、その動作を目で確認できるものが多いですね。
それに比べ(have・know・live・like・wantなど)状態や心理を表す一般動詞は
種類が少ないのと、この一般動詞については"現在進行形"にすることが出来ません。
ここからは動作・状態(心理)を表す一般動詞を、一覧表でまとめてみました。
是非覚えておきたい基本的な一般動詞ばかりなので、確認してみてください。
「動作」を表す一般動詞
日本語 | 原形 | 過去形 |
する | do | did |
持つ | have | had |
勉強する | study | studied |
食べる | eat | ate |
行く | go | went |
住む | live | lived |
走る | run | ran |
会う | meet | met |
来る | come | came |
話す | speak | spoke |
「状態」を表す一般動詞
日本語 | 原形 | 過去形 |
好んでいる | like | liked |
知っている | know | knew |
愛してる | love | loved |
信じてる | believe | believed |
覚えてる | remember | remembered |
必要としてる | need | went |
欲している | want | wanted |
聞こえる | sound | sounded |
匂いがする | smell | smelled |
(英語の一般動詞まとめ)練習問題を解こう!
確認問題
例文:Maiko asks him out.(マイコは彼に告白する。)
①例文を過去形(マイコは彼に告白した。)にしてみてください。
②例文を否定文(マイコは彼に告白しない。)にしてみてください。
③例文を否定文×過去形(マイコは彼に告白しなかった。)にしてみてください。
④例文を疑問文(マイコは彼に告白するの?)にしてみてください。
⑤例文を現在進行形(マイコは彼に告白している)にしてみてください。
正解チェック
①Maiko asked him out.
「マイコは彼に告白した。」
②Maiko doesn't ask him out.
「マイコは彼に告白しない。」
③Maiko didn't ask him out.
「マイコは彼に告白しなかった。」
④Does Maiko ask him out ?
「マイコは彼に告白するの?」
⑤Maiko is asking him out.
「マイコは彼に告白している。」
解説授業
一般動詞(ask)を、過去形・否定文・疑問文にする問題でした。
三単現の文章だと「asks」で、現在新固形の文章だと「asking」で
疑問文・否定文になると、動詞の原形になったり形が変化する"一般動詞"。
変化の仕方も動詞それぞれで違うので、1つ1つ覚えておきましょう。