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【マクドナルド】 I'm lovin' it. の正しい意味と文法・壮絶な誕生秘話。

マクドナルドのTVCMでおなじみ「I'm lovin' it.」について、正しい意味・文法・発音方法など徹底解説します。

2003年より「パラッパッパッパー」という特徴的な音楽とともに、日本だけでなく、世界中に広まったキャッチフレーズ【I'm lovin' it.】。

英語を勉強している方であれば、「文法的におかしくない?」と思われたかもしれません。

今回はマクドナルドの「I'm lovin' it.」の誕生秘話に触れながら、文法の学習をしていきましょう。

 

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「I'm lovin' it.」の正しい意味

まず「I'm lovin' it.」を理解していただくうえで、大事なポイントなのが

マクドナルドがこのフレーズを作ったのは、

お客さんが持つ、マック(マクド)に対するイメージを良くしていきたい。

という狙いで行われた【広告戦略】である、という点です。

 

(2013年)マクドナルドの『ブランド戦略』

これはどの有名企業でもやることですが、TVCMなどを通じて「良いブランドイメージ」が定着すれば自然とお客さんは増えます。

そのため莫大なお金をかけて宣伝をするのですが、例えば『”やめられないとまらない”カルビーかっぱえびせん』などは、とても有名ですね。

このように「I'm lovin' it.」は、マクドナルドの商品を宣伝するための「キャッチフレーズ」ということを念頭にチェックしていきましょう。

わにま
ちなみにケンタッキー・フライド・チキン(KFC)のキャッチフレーズは、

『指まで舐めちゃう美味しさ(It's finger lickin' good.)』だよ。

 

「I'm lovin' it.」を日本語訳すると…

マクドナルドのコマーシャルで使用されている「I'm lovin' it.」の意味を理解するために、まず1単語ずつ分解していきます。

まずは動詞である【love】

この場合の正しい意味は「愛している」というより「大好き」という方が意味は近いです。

すーき
人以外に「愛してる」というのは、少し不自然だね。

 

「loving」の意味①:めちゃくちゃ大好き!

また「大好き」という意味の【love】が-ingになっていますが、これは2つの解釈が考えられます。

そもそも【love】は状態動詞なので、-ingをつけなくても「~している」という意味があります。

なのにあえて「-ing」がついているということは、「好きを強調している」というのが考えられます。

ですので「めちゃくちゃ好き!」や「とても美味しい!」というのが、ニュアンスとしては近いです。

 

「loving」の意味②:最近ずっと好き

もう一つの【loving】解釈は、「繰り返し同じ行動をしている」です。

ここでいう「行動」とは【love】のことなので、「最近ずっと好き」や「常連である」などの意味も考えられますね。

そして目的語である【it】は直訳すれば「それ・あれ」などの意味がありますが、

ここで使われている意味は「分かる人だけ分かれば良い」ということを表すためです。

「分かる人だけ分かれば良い」=「私だけのお気に入り」という解釈もできますね。

つまり日本語で言えば「あの店、めちゃくちゃ美味しいよね!」の【あの】部分を指します。

 

「I'm lovin' it.」=「最近の私のお気に入り」

「I'm lovin' it.」は直訳してしまうと「私はそれを(が)愛している(好きだ)。」ですが

これらのポイントを踏まえて、意味を考えてみると

『最近の私のお気に入り』『私が最近ハマっているもの』などの解釈が出来ます。

 

 

「I'm lovin' it.」の発音・読み方

「I'm lovin' it.」を一単語ずつ発音すると『アイム・ラヴィン・イット』です。

声に出して読むときは「アイムラヴィニット」と、つなげて読みましょう。

わにま
マックのCMで、聞き慣れた発音だね!

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「I'm lovin' it.」は文法的に間違い?

ここまで「I'm lovin' it.」の意味の理解について解説してきましたが、

学校のテスト・レポートで書いてしまうと、×をもらう可能性があるので注意が必要です。

というのも英語文法では【love】のような「状態動詞」は、【-ing】をつけて進行形に出来ません。

状態動詞は、他にも【like・live・know・believe・imagine・surprise】などがあるよ。
おんじ

 

状態動詞に【be動詞+動詞-ing】

そもそも状態動詞(Stative verb)自体が、(愛しているなど)進行形の意味を含むからです。

ネイティブの人に聞いてみても、口頭でよく使う「スラングぎみの表現」とされています。

伝統的な英語ルールとしては正しくないので、学校・仕事場などフォーマルな場所での使用は避けた方が無難です。

日本でも「ら抜き言葉」など若者の言葉を年上の方が指摘するように、「I'm lovin' it.」というラフな表現を受け入れない人もいるとのこと。

 

「I'm lovin' it.」を使った例文

Where do you want to eat lunch ?(今日のランチどうする?)

I wanna go to Sushi Zanmai.(私、「すしざんまい」に行きたい!)

Really? Again?(え?また?)

Yes! I'm lovin' it!(そう!最近すごくハマってるの!)

例文2:I'm liking it.

ネイティブの方が【loving】のような崩れた表現の中で、一番多く使うのは【liking】だそうです。

【I'm liking it.】は直訳すれば、「私は、今それが好きです。」という意味ですね。

【I like it.】ではなく【I'm liking it.】を使うと、「たった今まさに(好き)」というニュアンスが強くなります。

そのため「時間が経つと、嫌いになるの?」という皮肉にとらえられるケースもあるそうです。

 

例文3:I'm not loving it.

【I'm lovin' it.】と同様に【I'm not lovin' it.】という否定表現も、崩れた英語ではありますが使用されるケースが多いです。

例文:I'm not lovin' your opinion.(あなたの意見に、今は賛同できないわ。)

ここでいう【I'm not lovin'】は、「今のところは賛同できないけど、変化する可能性はある。」というニュアンスになります。

これから意見を聞いていけば私の意見は変わるかもしれない、でも今のところは賛同できないよ。

というように「今は好きではない。」というのを、やんわり伝えるために使われる表現です。

 

「I'm lovin' it.」の誕生秘話

「I'm lovin' it.」の意味について理解いただいたところで、あなたに1つご質問です。

なぜこのキャッチフレーズが、世界中に広まっていったのか?」その誕生秘話をご存知でしょうか。

実は「パラッパッパッパー I'm lovin' it.」というフレーズが誕生した背景には、

多くの企業・アーティスト・クリエイターたちが、関わり合っていたのです。

 

2003年に行われた【I'm lovin' it. キャンペーン】

そもそもマクドナルドが「I'm lovin' it.」のキャンペーンを打ち出したのが、2003年のことです。

実は2003年はマクドナルドが【製造過程】において様々な問題が起き、株価が暴落し赤字に転落した時期でもあります。

マクドナルドはこのネガティブなイメージを払拭するべく、世界的なキャンペーンを打ち出すことになります。

そのキャンペーン内容を世界中の広告代理店(合計10社)から募集し、その中から採用されたのが「I'm lovin' it.」だったのです。

※このキャッチフレーズを提案したのが、イツの広告代理店で「ich liebe es(意味は I love it)」というフレーズを提案しました。

 

バダバババ(BA DABA BA BA)の効果音

次に「I'm lovin' it.」をより聞き覚えやすくするため「バダバババ(BA DABA BA BA)」という効果音が採用されます。

ですがこの頃はまだ、皆さんが聞き覚えのある「パラッパッパッパー」は完成していません。

「バダバババ」という5文字の効果音に、どのようなリズムをつければ良いかマクドナルドは更に考えました。

マクドナルド社の命運をかけた一大プロジェクトということで、当時シングルの天才と呼ばれ

過去にマクドナルドのCMにも携わってきた「ブッチ・スチュワート」に依頼がかかりました。

そしてブッチ・スチュワートと息子が協力して作り上げたのが、特徴的なリズムの「パラッパッパッパー」なのです。

 

ジャスティン・ティンバーレイクの「I'm lovin' it.」

こうやって「パラッパッパッパー I'm lovin' it.」完成し、世界に向けたグローバルキャンペーンの準備は整いました。

ですが失敗できないマクドナルドは、更に水面下でプロモーションの準備をしていました。

それが当時から絶大な人気を誇っていた、アメリカのシンガーソングライター「ジャスティン・ティンバーレイク」の起用です。

「ジャスティン・ティンバーレイク」と音楽プロデューサーである「ファレル・ウィリアムス」に、関連する楽曲づくりのオファーがかかり

見事に曲を作り上げ・ジャスティンのオリジナルシングルとしてリリースしたのが【I'm lovin' it.】という曲です。

聞き覚えのあるキャッチ―なフレーズが多く出てくるので、是非聞いてみてください。

すーき
楽曲づくりのプロジェクトにかけた予算は、6億円とも言われているよ...

 

「パラッパッパッパー」×「I'm lovin' it.」が誕生!

そしてジャスティンの曲がリリースされた1ヶ月後、満を持して「I'm lovin' it. キャンペーン」が正式スタートしました。

このようにマクドナルド社だけでなく、アーティスト・クリエイターなど多くの人が関わって完成したのが

世界中に広く知れ渡り、日本でも知らない人はいない「パラッパッパッパー I'm lovin' it.」というフレーズです。

 

(I'm lovin' it.)まとめ

最近では「マックのCMにドナルドが出ていない!」という口コミも広がったりと、何かと話題の絶えないマクドナルド。

個人的に英語学習を教える身としては、「I'm lovin' it.」のような聞き覚えのあるフレーズがあると

子供たちに英語を身近に感じてもらいやすいので、とても感謝しています

毎週買う週刊少年ジャンプの付録で「マクドナルドのハンバーガー無料券」をもらったので、今日の昼ご飯はマックにしようと思います^^
おんじ

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